2014年03月28日

現場視察

熊本県にある古民家再生現場の視察に行ってきました
間もなく完成ということでオープン前のお忙しい中 お邪魔をさせて頂きました

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この現場の設計・施工は以前から交流のある熊本県の工務店さんです
当時は見るからに荒れ果てた築120年の旧家が蘇えりました
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この建物は地域のコミュニケーションの場として再生

玄関に入ると・・・
当時の面影を残しながら 現代の暖炉を融合
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以前はおくどと思われる大広間はギャラリーに変貌
5m程ある1枚板のテーブルは圧巻です
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昭和初期?の手洗い
懐かしさもあり 今では逆に新鮮です
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箱型階段を登り わくわくしながら2階の部屋へ

入った瞬間 言葉を失いました・・・
昔にタイムスリップした気分です 時計も当時のまま
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外と中を繋ぐ大きな開口やキメ細やかな飾り欄間など 
すべてが絵になっています
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堪能しながら 次は離れの牛舎へ・・・

ここは扉や窓などを施工し 作家さん達のスペースとなっていました
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最後は母屋(おもや)の隣にある蔵へ

そこにはお酒の飲めるバーラウンジが・・・
年代物のレコードからはあえてクラシックではなく 昭和の懐メロが流れていました
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物が散乱してたという2階の小屋裏スペースは隠れ家に
高さも丁度よく 包まれた空間がとても心地良かったです
ついつい時間を忘れ 長居をしてしまいました・・・
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正直 私はここまで新旧融合された建物は初めて見ました 
何枚も何枚も写真を撮りながら
「うぉ〜」や「すげぇ〜」などという言葉しか出てきませんでした が

古きをたずね 新しきを知るという「温故知新」の考え
これぞ本来のまた理想とするリノベーションかもしれません

今回はとてもとても良い刺激となり多くの勉強をさせて頂きました 

いつも笑顔で接して下さるミズタ様 本当にありがとうございました



posted by inouekensetsu at 18:10| 視察・研修

2014年03月24日

地盤改良工事

地盤調査の結果により 表中層部に軟弱土層が判明し
補強のため改良工事を行うことになりました

今回は一般的に住宅の地盤補強に用いられる
「柱状改良」という方式を採用しました
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先端の2枚の羽根を回転させながら
軟弱層にセメントミルクを注入していきます
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支持地盤(固い地層)に達したドリルを引き上げた状態です
この杭を約40本打っていきます
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セメントが硬化したら杭のレベルを調整し完成です
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住宅にとって最も重要なのは「地盤」です
このような形で補強工事を行いましたので 将来的に予測される
圧密・不同沈下は回避でき 安心の住まいへと繋がります


posted by inouekensetsu at 12:01| 基礎工事

手刻み

第一作業場では
筒井棟梁がT様邸の化粧庇の手刻みを行っています
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熟練した手つきで
刃先の短くなった鑿(のみ)をリズムよく叩いています
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差し金1本で この様に斜め+傾斜の複雑な寸法を導き出し
3次元に加工する職人の「技」は本当に凄いです
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その他の 化粧部材も着々と仕上がっており
組み上がりが楽しみです
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また隣のブースでは
これから墨付けの始まる別邸の準備もできました
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皮付きの梁も入りました
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posted by inouekensetsu at 11:55| 墨付け・手刻み

2014年03月19日

地鎮祭

先日 大分市内T様邸の地鎮祭が執り行われました

庭木も少しづつ芽吹く 心地良い気候となりました
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T様邸は入母屋造り(漆喰仕上げ)の本格和風の建物です
昔ながらの2重屋根も特徴です
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                                    (イメージパース)
「いつかは入母屋の家に住みたかった」 という
傘寿を迎えた お施主様の長年の夢が現実となります
完成は約半年後の予定ですが 今後ともどうぞ宜しくお願い致します


posted by inouekensetsu at 13:47| 地鎮祭

2014年03月18日

地鎮祭

久住町H様邸の地鎮祭が執り行われました

この日は生憎の雨模様でしたが
「雨降って地固まる」という言葉があるように
昔から事始めの雨も縁起の良い日と言わています
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この度の地鎮の儀は仏式でおこなわれ
お坊さんのお経が唱えられました
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以前の旧家です 
現在は更地になり 少し名残惜しいですが
これから落ち着いた平屋建ての建築が始まります
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気候も段々と暖かくなり
雪の影響で現地に行けない日も無くなりました
少し時期は掛かりますが 今後ともどうぞ宜しくお願い致します



posted by inouekensetsu at 20:25| 地鎮祭

2014年03月14日

屋根替え工事

この時期 問い合わせが多くなっている屋根瓦の葺き替え工事です 

この物件では既存のセメント瓦の塗装面が痛み
撥水性もなくなり この様な状況でした
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剥がしてみると 防水紙の破れなどにより
雨漏れが生じ 野地板や垂木の一部に腐食が見られました
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新しい木材に取り替え
屋根防水に用いる高性能ルーフィングを貼っていきます
破れにくい素材で耐久性も増すため雨漏れの原因は解消されました
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今回使用する瓦は和型の陶器瓦=日本三大瓦の一つ「三州瓦」です
通称「鬼」と呼ばれる装飾瓦は針金で固定し意匠を引き立てます
(俗に つののある怖いイメージの鬼瓦は「淡路瓦」で多いと思われます)
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屋根の天辺の棟には「のし瓦」を載せていきます 
針金と黒漆喰でしっかりと固定
昔はこの「のし瓦」の段数で家の品格が決まるという話も・・・
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最後に載せる丸瓦は未施工ですが
上品な輝き「いぶし色」の和瓦が葺き上がりました
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posted by inouekensetsu at 08:51| リフォーム

2014年03月10日

卒業研究発表

今春 弊社に入社するS君の卒業研究発表を見るために
中津市にある大分県立工科短期大学に行って来ました
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大きな舞台での発表 私もドキドキしながら
どの様なプレゼンを行うのか とても興味深々です
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建築システム科の7名が発表し 中には
木造の伝統文化を継承する 難易度の高い継手や仕口を
手刻みで加工した学生さんもいました
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また3次元CADを駆使し現存する旧家のリノベーションを提案
空き家再生計画で実動する団体=「豊ネット」に図面を提出するなど
実践での研究もされていました
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そしてS君は これからの住まい「環境に配慮した持続可能な住宅」を提案
実際の土地に当てはめた 環境共生住宅の実施設計を行い
評価基準「CSSBEE」に適合したプラン計画を立てていました
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卒業生の発表終了後 拍手と共に微笑みが・・・
様々な発表に驚きと感銘を受けとても新鮮な気持ちになりました

その後 講堂外では研究成果のパネル展示もあり
S君も少し照れた表情で
個別でのディスカッションを行っていました
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他に過去の卒業生が制作した茶室も・・・
にじり口から入ると茶室ならではの あらたまった空間が存在し
この作品にも大変驚きました
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posted by inouekensetsu at 21:28| 視察・研修

2014年03月06日

改修工事

臼杵市K様邸の改修工事が始まりました

落ち着きのある和風の佇まい
至るところに 当時建築をした棟梁の心意気が伺える建物です
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いぶし瓦に木板貼りと白漆喰の外壁 
この和の様式は現代もなお引き継がれています
年月は経っていても古さは感じられません
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                     (路地側から撮影)

今回の改修は内部工事がメインとなります

部屋の間仕切りを動かすため梁の組み替えなどを行いました
それにしても図面では表現できないほどの複雑な小屋組は圧巻です
当時の棟梁の頭の中でしか組み上がっていなかったことでしょう
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懐かしくもありまた新しい 風情ある囲炉裏も現役でした
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改修工事では天井の高さを生かし大きな大黒柱を新設
大工5人掛かりで 8寸×7寸の四方無節の巨大な桧柱を建立
(あくまでも推測ですが樹齢は150年位だと思われます)
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そしてこれは現役大工さんの必需品
出入り口部分の水平・垂直をレーザーで確認します
やはり狂いは少なかった様です
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隣の部屋では間仕切り壁を撤去中です
通気性抜群の竹を編んだ「えつりかき」の土壁が見えてきました
今では施工できる左官職人さんもごくわずかで高価なため
残念ですが今回は現代の仕様に替わる仕上げとなります
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お風呂・洗面・キッチンなど水回りをすべて移動し
居間とダイニングを一部屋にまた寝室も配置換えと
大掛かりな工事です
そして今回は奥の部屋が暗いという悩みを解消するため
新たな太陽光照明というスカイライトチューブを施工する予定です
完成が楽しみです


posted by inouekensetsu at 08:43| リフォーム

2014年03月03日

「WB工法」研修会 in福岡

第6回目を迎えた「WB工法」九州地区の研修会

今年の1月にリニューアルオープンした
WB九州代理店のヤマエ久野さんのモデルハウスで開催されました
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玄関に入るとまず目に入ったものが
全国の会員工務店さん達の社名が載ったパネル展示です
改めて見るとすごい数の同志です
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今回のリニューアルでは建物の構造を一部スケルトン化し
WB特有の空気の流れを分かりやすく感じ取れるようになっていました
1階から見上げると小屋裏まですべてが見渡すことができます
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床下のWB部材も見えるようにと
アクリルパネルを貼った床仕上げとなっています
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外気の温度を感知し 寒い時は羽根が閉じ 暑い時は開く (=特許取得済)
形状記憶のバネで自動開閉されるアンダーヘルスは(写真左)
基礎を開口した床下換気として使われます
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また床を貼ってしまうと目視することのできない
バリアヘルス(上写真右)もこの展示場では見ることができます
同じくこの部材にも形状記憶のバネが入っており温度によって自動開閉されます
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そしてもう一つ この工法で重要なポイントは
湿気を透す壁材を使用することです
WB専用でコットンを使用した透湿クロスや漆喰などが必須
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暖かい空気は上へ昇るという性質を利用して
壁の中に吸い込まれた湿気や有害物質は一緒に上へと流れて行きます
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空気の通り道をつくって
1階から2階へ さらに小屋裏へ
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小屋裏へ溜まった空気や焼け込みによる熱気は
屋根の頂点=棟の隙間から外部へ放出されます
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これが棟換気のハットヘルスです
他の部材同様 外気温を感知し羽根が自動開閉されます
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この「通気断熱WB工法」は
通気性の良い 昔の土壁の家と現代の断熱性能を考慮した家を融合し
更に住む人の健康を守るための家として
1997年 長野県の大工棟梁が開発しました
そして2006年 建築基準法施行令第20条の7に適合した工法として
国土交通省の特別大臣認定も取得しました

現在も「正しい家づくり」を共感する工務店さんは増え続け
H25年度の実績は全国で932棟を着工し
今年は初の「1000棟」を目標に目指すということです
弊社はこれからもこの大分で地道に普及活動をしていきたいと思います



-第2部-
現場見学会を終え会議室で勉強会を開催 
九州全域から約30名参加しました
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今回の事業発表は長崎県の石橋工務店さん
WB工法の取り組みや家づくりのこだわりなど
色々と勉強をさせて頂きました 
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年に1〜2回の研修会ということもあり
久々に顔を合わせる同世代の工務店さんも。
懇親会の場では熱い話が飛び交いとても充実した1日となりました



posted by inouekensetsu at 17:15| 通気断熱WB工法

プレカット工場

同日のヤマエ久野さんのモデルハウス研修を終え
次に同敷地内に併設するプレカット工場(=機械式の木材加工場)
を見学せて頂きました
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正直 プレカット工場を見るのは私も初めてでとても興味深々です
先ずはスケールの大きさに圧倒させられました
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コンピューターに入力された図面通りに
長さや継手やほぞなど 一瞬にして加工されます 
当たり前ですが手刻みのスピードとは断然違います・・・
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この加工場では1日に約8棟分のプレカットができるといことで
○○様邸という印字された木材が山積みでした
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更に外部にも何十棟分という棟上げ前の材木が・・・
工場関係者も言っておりましたが
駆け込み需要も多く 今までに無い生産量という事らしいです
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生産性やシステムの流れなど とても良い勉強をさせて頂きました
でもやはり大工の目で 1本1本 木の性質・癖を見極め適材適所に配置する
弊社こだわりの手刻みのスタイルは変えられませんでした
今後も伝統技術の継承や若手大工の育成に
改めて力を入れていきたいと思いました

帰り際 プレカット工場長さんとの会話の中
「今だに手刻みなんですか!?」 という質問が・・・
この業界でも大変珍しいので凄く驚いていました



posted by inouekensetsu at 17:11| 墨付け・手刻み