数多くの太鼓梁が広がる重厚感のある光景です

お施主様を交えての朝のご挨拶
これから始まる棟上げに
中央の棟梁含め 皆 真剣な眼差しです

御神酒を頂き柱建ての開始
S様邸は通常よりも長い柱 なんと11尺(3.3m)の稀な柱です
(昔は定尺としてあったそうですが 今は流通していないため
4m材をすべてカットしました・・・)

柱を上から打ち込む「まとい」の高さも一杯一杯
建てる際のバランスをとるのも一苦労
目の詰まった とにかく重量のある柱でした

2間続きの和室に入る大黒柱
4人で運ぶほどの大きな柱(8寸=24cm角)です

皆で息を合わせて建立
自重で ほぞ穴に入り込むほどの重みでした

そして半分ほどの梁・桁材が組み上がりました
(わずか12cm幅の上を皆器用に渡っています)

いよいよ丸太=太鼓梁の出番です(中央の木材)

組み手の順番があるため
墨付けをした塩島棟梁自ら 間配りの段取りを行っていきます

1時間後ついに
地松の丸太梁が組み上がりました

下から見上げると
梁と梁が3重に重なり合っているのもわかります

午前の休憩時間
組み上がりを確認されたお施主様も
満足そうに笑みを浮かべながら 写真を撮られていました

この日は天候にも恵まれ ご親族から頂いた
餅まき合図の「吹き流し」も気持ちよく棚引いていました

昼からは小屋組みに取り掛かります
先日紹介した母屋の追掛継ぎもここで見ることができました
込み栓を両側から打ち込んでガッチリと固定

そして皆で息を合わせ

建物の頂上の構造材=「棟木」が納まり
無事に上棟致しました!

その後 屋根の下地となる垂木を打っていきます

玄関ポーチの化粧柱も組み上がり
中央には江島君が刻んだ束(つか)も入りました

午後5時30分
のさ納めを終え 餅まきの開始です
歓声の響く中 ご近所の方達は一生懸命拾われていました

締めの直会席ではご長男さんもご出席され
とても良い棟上げ式となりました

1日でかなり 日に焼けた職人さん達
心地よい疲れと共に 皆 笑顔で帰られました
S様 あらためておめでとうございます
化粧造作が多いためこれから少し時間は掛かると思いますが
今後ともどうぞ宜しくお願い致します