大分市内S様邸の瓦葺きの状況です
日本三大瓦の一つの「三州瓦」
いぶした銀色がほどよく輝いています

「栄四郎」というこの瓦
一般的に和瓦の先端は丸みを帯びていますが
これは「切り落とし」という直角な断面の形状です

寺社仏閣などに使用される形状で
男性的なハッキリとしたシャープな陰影となります
また、棟瓦にはWB工法のハットヘルスが5か所付いています
和瓦特有の「のし瓦」に挟まれ うまく同化しています

二重屋根(=霧除け庇)にも切り落とし瓦が葺かれました

玄関ポーチの屋根は入母屋形状ではなく
葺き降ろしで 木組みを生かしたスマートな印象となります

そして外部は昔ながらの左官仕上げとなっています
柱の外側に耐力面材を施し 白色の透湿防水シートを貼り巡らします
更にその上に通気層を設け 桧のラス板を横張りに施工

次に黒色のアスファルト防水紙に 銀色のラス網を施工
モルタルを塗る下地材となります

そして1回目の下地モルタルを施工
筋を入れて上塗りが絡むようにしています

1週間後 下塗りが乾いたので この様に白い外壁となりました
これからクラック防止の目地を入れた上塗り工事が始まります
その後 ようやく仕上げとなります

また内部には立派なケヤキの床柱も入りました
今では この太さは稀な材ということです・・・

各分野の職人の「技」がひかるS様邸 完成が楽しみです