井上建設 社長のブログ 「 日々感謝 」

この立派な門構えは
私が茶道を習っていた際の
裏千家準教授K先生の邸宅です


この度 茶事を行うための水屋を作りたいと
恐れ多くも、改修のご相談を頂きました。
茶室近くに水屋を設けれそうな場所はこの押入だけ・・


形としては展示場のイメージですが
今回は裏千家の流派に基づいた仕様や棚位置を
この1帖にまとめるというプレッシャーがあります


水受けの銅板落としだけで数十万円・・
千利休から伝わる茶道は作法や空間、道具まで
やはりすべてが洗練されています(^^;)

現在切込み中のO様邸の丸桁を求め
福岡県の銘木店へ向かいました！
今では全国的にも希少な丸桁材がここにはあります(^.^)


最終的に手前の7ｍと8ｍの丸桁と
斜めに立て掛けている丸柱を5本を購入！
桁と柱を重ね末口寸法とバランスを確認しました


また
数百本ある杉絞りの中から
お施主様の好みを考え
3邸宅分の美しい床柱を選択しました！


これは一例ですが
和室の畳数によっても大きさが変わるため
各担当とやり取りしながら計4本を決定しました


その他
桜の落掛け、欅の1枚板、スス竹など
銘木店ならではの一品を購入・・(^^;)


滞在時間は3時間＋往復が車で4時間の一人旅
このご時世なので どこにも寄らず直行直帰。
確かに疲れましたが、
お施主様のために充実した一日となりました(^.^)

請負金額の額により工事施工の監理をつかさどる者
かつ一級国家資格等が必要な
監理技術者資格の更新講習を受講しました



ここ10年間は公共事業から離れていましたが
これから先は公共施設の入札も
視野に入れて行かなければ。と考えています

埃をかぶり作業場片隅で
ずっと眠り続けていた超(カンナ)仕上げ機・・


とある朝、
大工達がこのカンナ機が動けば便利なのに・・


と、つぶやいていたので
これからの頑張りを期待し
修理と部品交換を行い
なんとか15年ぶりに稼働することになりました！

あとは
鉋刃を研ぎに出さないといけないので皆で解体
（現在は研ぎ出し中です）


完全復活まであと少し
これからの活躍が楽しみです！


今朝は一本一本、化粧柱の品定めを行い
K様邸の番付け作業を行っていました


確かに時間も労力も掛かりますが、
私達は昔からの変わらない家づくりを
今も行っています。

棟梁の墨文字の奥に
K様ご家族が心を込めて
「家内安全」の文字を記しました


今では大変珍しい手刻み加工を見て頂くため
弊社では墨付け見学を行っています(^.^)


プレカット工場の機械に頼らず
昔ながらの手法でコツコツと・・


明らかに時代の流れには逆行してますが
手造りの家には
棟梁そして私達の想いと温かみが
ずっと息づいています！